おれのコンプレックスの一端である本読んでない劣等感は本を読めば立ち向かってゆくことができると気付いたので当面は積極的に本を読むことをしていく。折り合いがついてくるともっと根源的な問題と対面しなくちゃならないだろうけど、とりあえず表層的なことでいいのだ。
もちろんおれの場合読んだということを誰かに教えなければ意味がないわけで、ここにしか書くところがないのでここに書くのだけど、おもしろかった本をおもしろかったと書くのは世の中にとってよいことばかりもたらすので俺は善行を積んですらいる。おもしろくなかった本をおもしろくなかったと書くのはあまりいいことじゃないのでしない。
ながいのでたたみます
沈黙のフライバイ / 野尻抱介
- 作者: 野尻抱介
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02
- メディア: 文庫
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ブロッケンブラッド / 塩野干支郎次
- 作者: 塩野干支郎次
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/03/27
- メディア: コミック
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面白いしかわいいし、漫画はうまいしで読み終えるのが勿体無くて4冊に2週間くらいかけた。ギャグに見開きを使ったり、芸能人ネタ(とはいえ俺でも分かるようなの)みたいな確実に風化するネタを使っていく姿勢がひとしお、たまらんのであった。男の子にエッチな格好させるなら罪悪感も湧かないしね
面白かったのでこっちも注文したけどやっぱり面白かった。おれは女の子が可愛けりゃなんでもいいよ派(穏健萌え豚派)なのでギャグマンガじゃなくてもいけます。
BG、あるいは死せるカイニス / 石持浅海
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: 文庫
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もちろんこんなの表紙買いに決まっているんだけど、何でか知らんがとてもよかった。ストーリーに感動したとかトリックに驚いた(ミステリです)とかではないんだけど読んでいて充足した。とにかく読んだ直後のおれは相当これが気に入っていた。
続けて読んだのもよかった。
GIRL FRIENDS / 森永みるく
- 作者: 森永みるく
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: コミック
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今年は百合から逃げるなってことで。女子高生の恋に男が存在しないなんて、それは素晴らしいことじゃないか!全体的にいい話ムード(なにそれ)でやらしい感じがしない。こっこれからどうなっていくんだろう…(完結していない)。
うだつの上がらない、失礼、大人しくて目立たない女の子が活発な女の子たちのグループに軋轢なく巻き取られ、おしゃれを覚えて綺麗になっていく…という類のストーリーをよく見かけるのは少女たちの願望なんだろうと思っていたら、何のことはない、俺の願望だった。
七姫幻想 / 森谷明子
- 作者: 森谷明子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/01/14
- メディア: 文庫
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歴史にも和歌にも造詣ないけど、古代日本を舞台にした話が俺によしなのは、たぶん今よりずっと年若くして結婚しなくてはならない社会が醸し出す雰囲気が好きなんだろうな。そういう世界の、少女時代の終わりごろの女性の恋は本気だし、発展途上の社会は、いまの社会よりもずっと若くから大人であることを求めるので見目みずみずしい女の子が一人前の考えを持っているっていう図。(と言う感じのことをプライベートグループに書いてあった)
裏表紙には「連作ミステリー」と書いてあるけど、普通の物語として読んでいいと思う。
生き延びるためのラカン / 斎藤環
- 作者: 斎藤環
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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たいへん分かりやすかったし、他のもうちょっと難しい本も読んでみようという気にもなる。できればもっと若いうちに読んでいたかった……。
わりと付き合いは長いのだし、自分の心の読み方、コンプレックスとの付き合い方は我流ながらそれなりに確立しているのだけどやっぱりプロの人が長い時間をかけて積み上げてきたものを参考にするのは大いに価値がある。こういう本を読むこと自体がおれの劣等感の解消につながるという浅ましい理由もあるけどね。