春香がセンターガール、先導役であることに誰も異論はないだろうが、皆のまとめ役かというとそうでもない気がする。今回、ただ春香ひとりが失なわれた団結というものに縋ろうとする空回りをみているようで、じゃあ彼女の栄光とはそれだけだったのだろうか?と疑問だ。ほかのアイドルたちがそれぞれの役割と仕事を全うする中、ひとり合同練習に拘る彼女の姿には、仲間と同じステージに到達できなかったのかという惨めさすら感じてしまう。スターダムへの道はつねに戦いの道ではなかったのか?でもしょんぼりする彼女を見ると単純に心苦しい。
あ、でも春香に抱き付く真美や雪歩はとてもよかった。演出上春香から真、というふうになったのだろうが雪歩としては感極まって袖に戻ったとき、ほんとは真がいいけれど一瞬恥じらいとか冷静な心理が働いて春香に抱き付き、ええい流れでいっちゃえと思って真にも(こっちが本命)、というのだとよい。