true/false は真・偽。ある(ほとんど絶対的な)価値判断基準のもと、真実であるか、という、物事に内在的な性質。positive/negative は陽性・陰性。観察されたことをもって、肯定的に判断されるか、という外在的な性質。
陰陽の向きは恣意的なものである。ツベルクリン反応検査はタンパク質を注射して、身体の反応で結核菌への感染の有無を判断するが、感染している人を見つけたいわけなので、感染していると考えられる場合が陽性である。子供のころはなんで嬉しいほうが陽性じゃないんだろ、と不思議に思っていたものだ。つか、これ今はもうやってないのかな……。
真偽は価値基準に対して本来ゆらぐことがないものなので、二者が同じ命題に対する真偽で対立していたらそれは価値観の対立である。だからといって対立の解消が絶望的なわけではなく、対話によって命題をあらためたり、それぞれの基準を変化させていくことはできる。これが弁証法。