急に寒くなったからか頭がいてえ……。悲しいと思うのは自分と同じ本を読んだ人間がおれよりもずっと深く、その意味やその価値を見出して血肉にしているのを見ることだろう。おれはただ文字を読んで、これは客観的に重要なんだろうと思うところに線を引いて、それでおわり。読んだという事実は残るが、それ以上には残らない。

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おれはこいつの気持ちがよくわかる。本の内容に興味がないんだよ。ただ読書という行為をしているだけ。そこに書かれていること自体を愛したり、嫌ったりするってことができない。それは心の体力だ。重いものを持ってはすぐ降ろしてしまうような体力では、結局なにも魂に捕まらない。文章を書いている最中にすら新たにタブを開くような体力ではな。苦しいものに向き合って、全身かけて背負いあげるような営みをしたものにだけ得られる言葉がある。けどそれはそういうものだ。それが自然ってだけ。心の筋肉がないものにはそれが不当に高くみえるってだけ。