8人ほどの人数で知人の留守に侵入する。と言っても悪事をなそうとしてるわけではない。何か善い目的があってしていることだ。そのマンションの一室は広く、大きな窓から朝の光が青白く差している。そんな中、部屋にいた猫を殺してしまう。対応を協議するが誰も議論をリードできないので、見かねたおれは、おれの家の前の畑に埋めようと言う。そうすれば土に還るだろうから。そうしておれは紙袋に猫の死体を入れて、マンションを出る。他の仲間も時間をずらしながら退出することにする。ドアの前に高校時代の同級生がいて、その荷物は何? といつも通りの馴れ馴れしさで聞いてくる。おそらくもう感づかれていて、返答をのらくら交わしているあいだに、路駐していた車がレッカーに連れられて先に行ってしまっていた。もともとレッカーに引っかけて停めていたのだ。レッカーの運転手からはガソリン代を請求される。猫はもう白骨化していた。