2022年をよかったasinで振り返る

まあ去年末よりはぜんぜんマシな心境で迎える年末。今年は生活とその他の浮世のことに力をつかっていたので、本が読めてなかったとしてもまあいいことにしようじゃないか、という気持ちでもある。精神の涵養を捨てた年。

ぼくの短歌ノート

今年は短歌にあらためて触れた年だった(そして今は離れている)。このおっさんどこにでもでてくるけど何者なの? というのが穂村弘に対する最初の印象で、そういう入りだったので忌避感もあったが、もろもろ読んで、自分でも作ってみて、そしてまた出会ってみるとたしかにこいつは、というところがある。作歌ができるだけじゃなく評ができるのがすごいところ、と書いてあったのが『短歌パラダイス』だったか?(この本もよかった)たしかにと思うところだった。

中澤系歌集 uta0001.txt

歌集で挙げるならこれかな。おれたちが生きて生かされるシステムに対するまなざし。どこでも引用されてるこれ「3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって」。ほかにも『悪友』もよかったです。こういう詩のたぐいは、ほかが全然なんともかすらなくても、何か一篇だけでも自分を救ってくれるのならそれでいいところがある。

ジャンケットバンク

連載開始がいつだったかはともかく単行本を買ったのは今年だったらしい。丁々発止? のギャンブルパートだけでなくキャラクターたちの和気藹々とした様子も楽しい。ほんとうに読めば読むほど楽しくなってくる。いまやってる特別交流戦も大変よい。……という説が有力です、どうだルールが全然ピンと来ねえだろ! など調子のいい名言も多いわりに明日から使えないものばかりでウズウズする。

教室が、ひとりになるまで

文句はある! 文句はある上でやっぱりおもしろかった特殊能力ミステリ。やっぱこういうの好きだよねえ、とわからされるところがある。

Baba Is You

これは本当におもしろかった。まじで今年の半分くらいこれやってたんじゃなかろうか。文句なしのGoTY、というかこれしかやってない説もある(発売後はポケモンSVに移行)。あらかた語り尽くされてるだろうので説明は不要でしょう。あ、ちなみにメインレベルパックはクリアしましたが何か? ヒント見つつだけどな! アイデアを思いつくだけでもすばらしいと思うが、これだけのレベルを作ったことには驚きを禁じえない。とりあえずまともなTシャツを作ってほしい。


ふり返ってみたら本を読んだのはほとんど年の前半だけだったね。まあ来年はもうちょっと、精神に寄せていきたいものだと思う。